もくじ
自作ホームページの弊害
ノーコードツールの台頭
2021年昨今、個人事業主のホームページ制作は二分してきています。
ジンドゥーやWix、ペライチなどのホームページ作成サービスの台頭によって、ホームページの知識がなくても簡単に、そして無料で作成できるようになりました。
それらはノーコードツールとも呼ばれ、WEBデザイナーがコードを書かなくてもホームページが作れます。
コードというのは下記の画像のような、一般の方にはさっぱりわからない謎の呪文のような文字列です(笑)
Wixやジンドゥーでは、ツール側の質問にいくつか答えるだけで、そこそこ見栄えがよく自分の事業にも合ったホームページが数分でできるようなAIによる自動作成サービスもあったりして、びっくりするくらい簡単です。
勉強できる人、またはWEBに抵抗のない人なら、さらに進んでWordPress(ワードプレス)を使い、レンタルサーバーも契約し、Google Analytics(グーグルアナリティクス)でホームページの解析をするような個人事業主の方もいらっしゃいます。
WordPressも進化していて、パーツをクリックではめ込んでいく形でページ作成ができるようになっており、こちらもほとんどノーコードで作れるようになっています。
ホームページが作れただけでは集客に結びつかない
簡単に作れるようになったことで、ホームページを持つ個人事業主は増えました。
ただ、簡単に作れるとは言っても、それはただ”作れた”だけで、お客さん側にとって魅力を感じさせるホームページなのか、検索順位を決めるGoogleに効果的に内容が届いているか(※SEO対策)は別の話で、そこがうまくいっておらず、自作ホームページが集客に結びついていない個人事業主がたくさんいらっしゃいます。
個人事業主の自作ホームページで、これまで直接ご相談いただいた事例やよくありがちな事例を紹介します。
自作ホームページでの失敗例
SEO対策関連の失敗事例
- 地域ビジネスなのにホームページのタイトルやページタイトルに地域名を入れておらず、アクセスも少なく、なかなか問い合わせが来ない
- 問い合わせフォームの設定がうまくいかず、結局わからないので電話のみ問い合わせ対応にした(⇒当然、電話が苦手な人からの問い合わせは自然と減る)
- WordPressはSEOに強いと聞いて作ったのに、全然検索順位が上がらない(⇒WordPressがSEOに強いわけではなく、WordPressでホームページを作る人はウェブに詳しい場合が多いので、当然SEO対策も上手なことが多いのです)
- ホームページ作成サービスのの設定で「検索結果に表示しない」の項目、またはそれに当たるような項目にチェックを入れてしまっているにも関わらず、気づかないまま運用し、検索結果に全く表示されない
ホームページの内容やデザインの失敗事例
- ホームページ作成サービスの使い方がよくわからず、とりあえず作ってみたがごちゃごちゃして自分でも見づらいデザインになってしまった
- 無料の写真素材やイラスト素材を作ってそれなりにかっこいいデザインにしたのに問い合わせが少ない(⇒実際は閲覧者から具体的な中身のないHPと認識されています)
- がんばって頻繁にブログを書いたが、全然アクセスが増えない(⇒SNSも同様で、商売に関係ない、事業主の趣味や日記みたいなものばかり書いてもあまり意味がありません)
- 実際の本人は優しく穏やかな人柄なのに、ホームページではそれが伝えられず、お客さんと初めて会ったときに「思ったより優しい方ですね」と言われた(⇒事業主のイメージがちゃんとホームページで伝わっていればもっと集客できたかもしれない)
- 高額な費用をお支払いいただくような商売なのに、ホームページが安っぽい(⇒イメージ戦略が間違っている)
まだまだたくさん事例は思いつきそうなので、また思いついたらここに追加していきたいと思います。
経費はゼロでも、見えない損失が出ている
とにかく、よくわからないまま自作することは、経費はゼロで制作はできても、コスパが全くよくないです。
それどころか、ホームページを閲覧する方にマイナスイメージを植え付けて、本来お客さんになって繋がっていたかもしれない人達を遠ざけて損失を出してしまってることも多々あるはずです。
実際数字に出てこないところなので、そこに問題点を感じずによくない自作ホームページを公開し続けてしまうのです。
職業柄、自作ホームページはよく拝見しているので、本当にそういうホームページがたくさんあります。
自作ホームページで集客効果を出すためにやっておくべきこと
経費をかけなくても賢くやる
「WEBデザイナーが自作ホームページを否定するっていうのは、自分の商売につなげたいポジショントークでしょう?」
はい、まあそれはそう捉えてもらって構いません。
そうでなければ、わざわざこんな長い文章を書いたりしませんし。
でも、ホームページを自作するのがだめだとは思ってないのです。
経費をかけなくても賢くやった方がいいですよということなんです。
とにかく調べまくって研究する熱心な人なら全然独学自作でいいと思うのですが、大半の個人事業主は本業忙しい中適当にホームページを作ってしまうということが多いでしょうから、それはよくないでしょうと。
とはいえ何十万も払って制作会社に発注する予算なんて取れないし、それだけ払っても全くホームページに効果が出なかったっていう話も同業者から聞いたりしていると思います。
ではどうすればいいか。
専門家のコンサルティングを受ける
半年に一回、年に一回でもいいので、専門家のコンサルティングやアドバイスを受けましょう。
特にSEO対策やホームページのエラーの原因究明などは、好きな人でなければひたすら調べて独学で対応するなんてことは稀で、わからなくて放置するか、わからないからやめてしまうことが大半です。
それなら早めに専門家に聞いた方が楽でしょう。
専門家というのは、自作のホームページのレベルであれば僕のようなフリーランスのWEBデザイナーや、中小企業向けのホームページ制作会社などがあたるかと思います。
本当はもっと色々な専門家がいますが、そこはややこしいので割愛します。
小規模なビジネスを対象にしているところであれば、ホームページの相談をしたいと申し出れば、だいたい5,000~20,000円/時間くらいで対応してもらえると思います。
できたら複数の専門家からアドバイスをもらうといいですね。
フリーランスも制作会社もやり方・考え方は全然違ったりしますので。
あらかじめホームページを全面リニューアルして作り直す気がないことは事前に伝えましょう。
でないと、フリーランスや制作会社側がどうにかして作成依頼を取り付けようと営業トークを交えてくるかもしれないので。
家族や友人にホームページを見てもらい印象を尋ねる
全くお金がかからないのに効果的な方法です。
家族や、何でも言い合える仲の良い友人にホームページを見てもらい、率直な意見をもらいましょう。
正直な意見をくれる人なら、その商売のことを知らない人でも誰でもいいです。
最低5人くらいには聞いてほしいですね。
「わかりにくい」「なんかうさん臭い」
そんな意見を2人3人からもらえば、それはそう思う方が他にもたくさんいるということです。
「わかりやすくなった」「印象が良くなった」と言ってもらえるようになるまで改善しましょう。
自分でやってもうまくいかない場合は外注してでも変えた方がいいと思います。
自作ホームページを運用しながらホームページの専門家をうまく活用しよう
WEBの知識のない方がホームページ制作会社やフリーランスに全部お任せして数十万の制作費を投資をするのはリスクが高いです。
僕が逆の立場でも、投資とはいえ、なかなか躊躇して依頼できないと思います。
そもそも、何を基準にどういう人や会社を選べばいいか、普通わからないですからね。
例えば僕も、医者や弁護士、エアコンの清掃業者などを選ぶ際の基準はわかりません。
なんとなく会って信頼できそう、近所の方に頼もうというところでしか選べません。
だからこそ自作でなんとかしようというお気持ちもよくわかりますが、いい加減にやる、わからないから放置するのは一番よくないと思います。
出来の悪いホームページでマイナスイメージを与え続けるなら、ホームページはない方がましですから。
切実に集客に困っていない間にWEBの知識を高める、ホームページの仕組みについて知る、WEBからの集客方法を色々試してみることが大切です。
出来の悪いホームページを出し続けている間に、競合はクオリティのいいホームページを作り、少しずつあなたのお客さんが競合に流れているかもしれないのです。
そのためにも、ぜひ専門家のアドバイスを定期的に受けてください。
年間2、3万円なら負担は軽いと思いますし、あなたのWEBの知識が高まります。
SEO対策セミナーやホームページ作成講座に行っても、あなたの商売にピンポイントに効果のあることを教えてくれるわけではありません。
あなたの商売に絞ったアドバイスが必要です。
WEBの世界は進化が早いので、数年前の常識は陳腐化している可能性もありますから、常にアドバイスを受けて情報を得る必要があります。
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僕と同じように、個人事業主がお金をかけずに商売を続けれる方法を皆さんに知ってもらいたいと思っています。
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