WordPressはホームページ制作に世界で一番使われている

WordPress(ワードプレス)は専門知識がなくてもブログ感覚でホームページを更新できるシステムです。

その便利さやSEO対策(検索で上位に来るための施策)もしっかりしていて、ホームページの専門業者じゃなくてもテンプレートを利用することで比較的簡単にシステムを扱えるということで人気になりました。

2021年9月時点で、世界中のホームページの42.6%(Q-Success社調べ)がWordPressで作られています。

その普及率から、「WordPressでホームページを作るのが一番いい」と考える人も多く、ホームページを作ろうと思い色々調べ始めた人がそれを鵜呑みにしてしまい、費用と時間のかかる割に集客に効果がないという結果も生じています。

WordPress、使った方がいい場合、使わなくてもいい場合

では、小さなお店や会社を経営する人にとって、どういう人はWordpressを使った方がよくて、どういう人はWordpressを使わなくてもよいのでしょうか。

WordPressを使った方がいい場合

  • WEBに関する知識やノウハウを専門業者だけに頼らず自分でも身につけていきたい
  • 全国から集客できる、全国に対して販売できるビジネス
  • 事業を大きくしていきたい
  • ノウハウやビジネスに対する想い、実績紹介や仕事にまつわるレポートやコラムなどをたくさん投稿していきたい
  • SEO対策をしたい(検索順位を上げたい)

WordPressを使わなくてもいい場合

  • WEBのことはよくわからない上にWEBの知識やノウハウを身につけるのは面倒
  • 地域密着の商売で、遠方やネットから集客する必要はほとんどない
  • 5~6ページくらいのホームページで、各ページの内容も多くない
  • ほとんど更新しない。ホームページの位置づけはネット上の名刺代わり

「小さなお店や会社」という条件をつけると、このような分け方になるかと思います。
あくまで目安で、詳しくお伺いしないと言い切れる話ではありませんのでご了承ください。

ネットショップは別の方法で

ただ、ネットで販売をされる場合は決済方法やセキュリティの面で楽天市場やヤフーショッピング、Amazonなどのショッピングモールに出店されるか、Shopify(ショッピファイ)BASE(ベイス)カラーミーショップなどのショッピングカートサービスを利用する方がベターかと思います。

WordPressは保守管理が通常のホームページより必要

WordPressは人気な故に狙われる

WordPressは人気のあるシステムが故にハッカーに狙われやすくなっています。

パスワードを破られホームページを改ざんされ、悪意のあるプログラムを埋め込まれ、ホームページに訪れたユーザーに被害を与えることもあります。

自分の商売が被害を受けるのみならず、ホームページを見に来られたお客さんまで巻き込んで被害に遭わせてしまうなんて、こんな残念なことはありません。

定期的なバージョンアップが必要

なので、しっかりセキュリティを高めるため、定期的にWordPressのバージョンアップやプラグイン(WordPressのオプション機能)のバージョンアップ、それからphp(WordPressを動かしているプログラム)のバージョンアップを行わないといけません。

バージョンアップによる不具合もある

バージョンアップによって動作に不具合が出てしまうこともあります。

これは例えばスマートフォンでも起こることですが、スマートフォンのOSバージョンアップによって不具合が出るアプリなどがありますよね。

それと同じように、お使いのWordPressに不具合が生じることがあります。
そういった場合も予期しない修正費用が発生したりします。

騙されないで!保守管理費用には注意が必要

保守管理はご自身でもできなくはないと思いますが、プログラムに関わる部分なので専門業者頼りになりがちです。

中にはクライアント側がよくわからないことをいいことに高額な保守管理費用を請求する業者もいるようですので、注意が必要です。

WordPressを使わなかったらSEO対策で検索順位は高くならないのか

WordPressを使わないとSEO対策ができないわけではない

WordPressを使わなきゃと思われる方はSEOを気にされる方が多いですね。
ブログを書きたいだけであれば、アメブロやその他ブログサービスで書き綴ることもできますから。

WordPressを使わないと検索順位が上がらない、そんなことはありません。

Google検索で検索順位を決めているGoogleは、何もGoogleが好むようなSEO対策をしているホームページだけを優遇しているわけではありません。

SEO対策をしていないホームページが検索上位に来ることもある

Googleは総合評価でよいと判断しているホームページの検索順位を上に持ってきています。

AIの判断ですし、各ホームページがGoogleに好かれようとSEO対策をしていますから、「SEO対策をしっかりしているけど内容がよくないホームページ」が検索上位に来ることもあります。

しかし反対に、全くSEO対策など気にせずホームページを作っているお店や会社の検索順位が上位に来ることもあるんです。

Googleがどう評価しようと、実際のお客さんの目線でホームページを作る

SEO対策を取る会社と取らない会社 受注単価比較例

内容が魅力的でなければ受注につながらない

例えばSEO対策に毎月10万円を投じ、対策ばっちりで検索順位はいつも上位、毎月ホームページへの訪問が1万人くらいある小さな会社があるとしましょう。

対照的に、ホームページは20年前にホームページビルダーで作った社長の手作りで旧態依然、毎月ホームページへの訪問が100人くらいという小さな会社があったとしましょう。

前者がネットから月に10件受注した、後者がネットから月に1件受注したという場合、1件受注にかかるコストは、後者は0円でお金がかかりませんね。

ホームページへの訪問が多い分、世間への認知度は圧倒的に前者の方が高くなりますが、SEO対策でホームページを見てもらえる機会が増えても、内容が魅力的でなければ受注につながらず、ネットからの受注に目的を絞った費用対効果がいいとは言えません。

ホームページは放置でも口コミサイトで評価されていることも

加えて、もし後者がエキテンなどの口コミサイトやGoogle口コミなどで高い評価を得ていたり、地域密着で知り合いや口コミからたくさん受注するような会社であれば、ホームページにお金をかけない、放置しているというやり方でも、その会社には差し支えないかもしれません。

ただ、ウェブデザイナーの立場から言いますと、イメージダウンするような旧態依然のホームページは、あまりお金をかけなくてもいいからリニューアルしてほしいなと思います(笑)
見込み客が逃げていっている可能性がありますからね。
それに2、3ヶ月に一回くらいは更新しないと、営業してないのかと思ってしまいますから。

WordPressにこだわらず、自分のお店や会社にあったホームページ運用を考えよう

ホームページ制作会社はホームページを活用してほしい目的で、クライアントにWordPressの導入を進めることが多いかもしれません。
クライアントにホームページを活用してもらい、売上増に貢献することで、協力したホームページ制作会社の価値も高まるので、どうしても活用をおすすめせざるを得ないからです。
WordPressを導入してもらうほうが制作費用の単価が上がる、またはほとんどのホームページをWordPressで作成しているため、作業効率がいいからという本音もあるでしょう。

そういう意味では制作会社にWordPress導入の是非を相談すると答えは導入の方向にしか行かないかもしれません。。

もちろん、積極的にホームページ活用されるならWordPress導入の方向でいいのですが、小さなお店や会社にとっては必ずしも最善の方法ではない場合もあるので、よくお考えになってお決めください。

WordPressを使うべきか、ご相談ください

WordPressを使った方がいいのかお悩みでしたらご相談ください。
簡単なご相談でしたら無料でお話伺います。

安心してください、僕はWordPressを無理に進めたりはしません(笑)