この記事は従業員5人以下くらいの小さなお店や会社の中小企業または個人事業主向けに書いております。
ホームページの仕組みがわからない、そもそもインターネットやパソコンのこともよくわからない方、たくさんいらっしゃると思います。
「ホームページを作りたい」「ホームページを改善したい」と思っていても、そもそも何をお願いすればいいのか、いくらくらいの費用が相場なのかわからず、ホームページ制作会社やフリーランスへの問い合わせをためらってしまうこともあるでしょう。
でも、困っている方がいらっしゃるからこそ専門家が存在し、商売が成り立つわけで、あまりご自身の知識に引けを感じず、お困りのことがあれば、まずはホームページ制作会社やフリーランスに相談してみてはいかがでしょうか。
もくじ
ホームページ制作会社にはそれぞれ役割がある
ホームページ制作会社には、僕のようにフリーランスで一人で全てをやっている業者から、従業員数十人の制作会社まで多種多様です。
上手い例えかどうかわかりませんが、あなたがどのような制作会社・フリーランスにホームページ制作を依頼すればいいか、医者に例えて説明します。
- フリーランスや少希望の制作会社(制作費が40万円くらいまで) ⇒町医者
- 中規模の制作会社(制作費が40万円以上目安) ⇒町の総合病院
- 大規模の制作会社(制作費が100万単位目安) ⇒大学病院
あなたが何か身体の不調があるときに、どのような病院に診てもらいたいかという判断がホームページ制作会社やフリーランス選びと似ているかと思います。
病院に行くときの目安を考えてみよう
ちょっと風邪気味だなあという症状くらいで大学病院に行く人は少なく、たいてい近所の町医者に診てもらいに行くのではないでしょうか。
逆にどう考えても軽い病気ではないと感じるような症状があれば、お金と時間は多少かかっても大学病院で専門的な医者に診てもらおうと思いますよね。
医療の場合とホームページ制作の場合のかかる費用は大きく違う(※医療の場合は3割負担や高額療養費制度があり実質負担が少ない)ので、単純に例えにならない面はありますが。
話しを聞いてもらえる制作会社やフリーランスを選ぼう
小さな会社やお店を経営されている方で、ホームページのことはよくわからないけどホームページの作り方や費用について相談してみたい場合は、まずはフリーランスや小規模の制作会社に相談することをおすすめします。
先ほどの医者の例えで言いますと、ご自身の身体の不調の症状もよくわからない状態で専門分野で権威ある大学病院の医者に相談しても、面倒がられることもあるかと思います。
そもそも大学病院がそういう患者には町医者を勧めていますし、紹介なしの場合の初診料も高く設定していますからね。
まずは世間話も許容してくれるような町医者的なフリーランスや小規模の制作会社に診てもらい、どうすればいいかアドバイスや提案をもらうのがいいと思います。
制作会社のホームページの内容で判断
ホームページのことはよくわからない人にも寛容に対応してもらえるかどうかは、制作会社やフリーランスのホームページを見て判断してみましょう。
そこによくわからないWEBの専門用語が羅列されている場合は、ある程度知識のあるクライアントを求めている、またはそういったクライアントが多いということになるかと思います。
「WEBサイト」か「ホームページ」か
皆さんはホームページのことを「ホームページ」と呼んでいらっしゃいますよね。
ただ、WEB業界ではホームページのことを「WEBサイト」と呼びます。
こちらが正式名称なんですが、一般の方の間では「ホームページ」が通称の呼び方になっています。
制作会社やフリーランスのホームページに「ホームページ」という記載がなく、「WEBサイト」と書かれているようであれば、ある程度WEBの知識があるクライアントに対応しているのかと推測できます。
なので、ITに疎いクライアントでも受け入れてくれそうな「ホームページ」と表現している制作会社やフリーランスを選ぶことをおすすめします。
制作実績を見よう
ホームページ制作会社やフリーランスがどのようなホームページを作っているか、まずはその業者のホームページの制作実績を見てみましょう。
ほとんどの場合、ホームページに制作実績を載せています。
わかりやすいホームページを作っているかどうか
デザインの仕事をしておりますと、芸術的だったり、おしゃれだったり、有名な企業のホームページのような見栄えだったり、何かしら個性が表現できて、同業者やアートに見識ある方に評価されるホームページを作ってみたいという願望がデザイナーには芽生えます。
ただ、個性的なホームページのデザインが小さなお店や会社の集客に向上するかというと、どちらかというと逆の場合も多いです。
あまりに完成度が高いホームページをお客さんが見ると、「ここはホームページにお金をかけてそうだし、商品も高そうだな」「なんか親しみにくいな」と思われてしまう可能性があります。
デザイン的にクオリティは高くなくても、わかりやすいホームページを作ってもらえる方がいいんです。
5秒で興味を持ってもらえるホームページかどうか
知名度のない、ファンのいない小さなお店や会社のホームページは、そもそも訪問してもらうのも難しいですし、訪問してもらってもじっくり見てもらえません。
トップページだけ5秒くらい見てさっと離脱されることも多々ありますので、そのわずか5秒くらいで興味を持ってもらえる内容にしなければいけません。
スライドショーを何秒もかけてゆっくり内容を紹介するような形では、5秒はすぐに過ぎてしまいますね。
制作会社の制作実績を見て、ご自身が5秒くらいで興味を持てるかどうか試してみてください。
適正な見積もりを出してもらいやすい準備をしよう
ホームページを制作する側の立場として、初めてのクライアントにホームページ制作の依頼をいただき見積もりを作成する場合、とても判断が難しいです。
ホームページ制作のかかる費用は、結局のところ大半は人件費なので、その作業にどれくらいの時間がかかるのかを想定して見積もりを出します。
わからない要素、不安要素が多ければ多いほど、手間がかかることを見越し、高めの見積もりを出しておかざるを得なくなりますので、ホームページ制作会社やフリーランスが作業時間を想定しやすいように、あなたが希望していることをできるだけ詳しく伝えましょう。
- ホームページを作りたい(またはリニューアルしたい)目的
- いつまでに作ってほしいか(納期)
- 予算の上限はいくらまでか
- どういう人がターゲットか
- 競合のお店・会社
- どのようなデザインにしたいか(参考になるホームページを3つ4つ用意しておく)
- 写真は用意できるか、撮影が別途必要か
- 原稿は用意できるか、取材してもらってまとめてもらいたいか
- 何ページ作ってほしいか
- 完成後は自分で更新したいか、更新もお任せするか
- どのようなワードで検索結果に表示されたいか
- レンタルサーバやドメインは準備できるか
- 連絡手段は何をつかうか(メールorLINEor電話など)
- ご自身のホームページに関する知識はどれくらいか
ざっと挙げるだけでこれくらいでしょうか。
レンタルサーバやドメイン、その他わからないことはわからないとお伝えすれば大丈夫です。
まだまだ色々とあるかもしれませんが、足りない情報は制作会社から質問があると思います。
電話で問い合わせよう
ホームページに詳しくない客でも対応してくれそうか、わかりやすいホームページを作っているかをチェックして、見積もりを出してもらう準備ができましたら、いよいよ制作会社やフリーランスに問い合わせてみましょう。
ホームページに詳しくない方にとって、自分の要望を文章で伝えるのは難しいと思います。
電話で対応してもらったり、会ってパソコンのモニターを見ながら説明してもらったりしないと理解できないこともあると思います。
ただ、制作会社やフリーランス側は、メールやチャットでやり取りできる方が楽なこともあり、電話のやり取りやお会いしてのやり取りは極力避けたい業者もいたりします。
その判断のために、電話で問い合わせてみるとよいかと思います。
電話でそっけなくされるようであれば他を当たった方がいいのではないでしょうか。
また、これはお互い様ではありますが、メールやチャットだと淡々とした文面の方でも、電話で話すとすごく気さくな場合もあり、人柄は電話の方が判断しやすい面もありますので、電話での問い合わせをおすすめします。
最終的には信頼できそうかどうか
さあ、問い合わせてみての印象はいかがでしたでしょうか?
小さなお店や会社にとって、ホームページ制作は高い買い物です。
慎重に検討し、依頼するかどうかを決めてください。
他の制作会社やフリーランスにも問い合わせしてみるのもいいかもしれません。
ご自身がホームページについてわからないことが多ければ多いほど、ホームページ制作会社が見積もる金額や提案してくる内容について、その価値がわからず、お任せせざるを得ない部分がたくさんあると思います。
そうなりますと、最終的にその制作業者が信頼できそうかがとても重要なポイントになってくると思います。
この業者は何もわかっていない自分を騙して必要以上の費用を請求してこないか、必要以上の提案をしてこないか。
とても心配ですよね。
ここはもう、普段から培った、人を見る目を信じるしかありません。
最初に例えた医者の話で言うと、僕は薬ばっかり処方してくる医者はどうも信用できません。
予防に重きを置いてくれるお医者さんの方が信用できます。
ホームページ制作会社も、予算を伝えているのにあれもこれも作った方がいいと予算より見積もりを上乗せしてくると不安ですね。
予算内でいかにいい成果を出せるかを考えてくれる業者の方が印象がいいです。
以上、ホームページ制作会社の選び方について、参考になれば幸いです。
時には、そのご相談はホームページを作らなくても解決できる、と答えをもらうこともあるかもしれません。
皆さんがいい業者に出会えることを祈っています。
もちろん、その選択肢に僕を含めていただけたら幸いです!